-Education system-

教育制度

Career step

キャリアステップ

入社後は全員が営業スタッフからスタートします。仕事内容だけでなく、お客様応対の大切さについての共通理解こそが、安全運行のために「助け合い」「支え合う」チーム作りの要です。一定の期間各業務で実務経験を積むと、次のキャリアに進むための受験資格を得ることができます。

  • 営業スタッフ

    改札やごあんないカウンターで活躍する営業スタッフは、券売機などの駅務機器の管理や駅構内の清掃まで、誰もが気持ちよく駅を利用できる環境をつくります。

  • 2年間の
    営業スタッフ
    経験
    + 転用試験

    車掌

    車内放送や扉の開閉、車内を巡回しお困りのお客様のサポートなどを行います。また、車内でのトラブルにも対応し、快適な車内環境を維持するために尽力します。

  • 3年間の
    車掌経験
    + 転用試験

    運転士

    担当する電車の責任者。車掌と連携しながら安全かつ正確に運行するため、車両特性やお客様の人数、その他あらゆる状況に応じた運転技術が求められます。

  • 任命

    [ 管理監督職 ]

    首席助役・助役

    営業スタッフをはじめとした部下の指導・育成、さらに統括駅長・駅長と連携し、より良い現場づくりのための戦略を立て、実行に向け指揮を執る重要なポジションです。

  • 任命

    [ 管理監督職 ]

    統括駅長・駅長

    未来に向けた指針を立て指揮する責任者。すべての社員がチームワークを大切に安全を守り続けられるのも、統括駅長の明確な指針と指示があるからこそです。

Education system

教育制度

  • 人材育成センター

    新入社員は全員営業スタッフとして駅に勤務します。現場に出る前の約1ヶ月間、社会人としてのマナーや業務の基礎知識を学ぶ場が人材育成センター。券売機や改札、ICカードの処理機など、駅に設置されている機器と同じものを使いながら、実践的にスキルを身につけていきます。

    人材育成センター座談会を見る
  • 師弟制度

    人材育成センターでの研修を終えると、現場で1ヶ月間の実務見習がスタート。「見習生」となり、「師匠」と呼ばれる指導員からマンツーマンで仕事を教わります。当社の伝統的な制度で、仕事で不安なことがあればすべて師匠に相談。車掌と運転士も同じように、師匠から学びます。

    師弟インタビューを見る
  • 講習会

    営業スタッフ、車掌、運転士に対して、それぞれ年に4回の勉強会を実施しています。新たな制度・機器導入時の対応や接遇教育、コンプライアンス教育、異常時の対応、AEDの取り扱い方法、ヒヤリハットの共有など、幅広い内容を学ぶ機会。講師は社内の監督者が務めます。

  • 実践的な教育

    お年寄りの方やお身体の不自由な方など、すべてのお客様に寄り添ったサービスを提供できるよう、社員にはサービス介助士資格の取得を推奨しています。高齢の方の身体を疑似体験するインスタントシニア講習や、デモ機械でAEDの使用方法や心肺蘇生法を学ぶ救急救命訓練も実施。

教育現場に潜入!

人材育成センター座談会

阪急電鉄の「人材育成センター」ってどんなところ? 今は別々の管区で営業スタッフとして活躍しているメンバーは、新入社員研修以来、久々の再会。お世話になった恩師にも集まってもらい、同センターでの思い出を語ってもらいました!

  • 大谷 絵龍

    Kairyu Otani

    都市交通事業本部 運輸部
    神戸線運輸課
    神戸三宮駅管区
    営業スタッフ
    2023年入社

  • 中尾 果暖

    Kanon Nakao

    都市交通事業本部 運輸部
    京都線運輸課
    京都河原町駅管区
    営業スタッフ
    2023年入社

  • 伊藤 凌汰

    Ryota Ito

    都市交通事業本部 運輸部
    宝塚線運輸課
    川西能勢口駅管区
    営業スタッフ
    2023年入社

  • Teacher

    蛭子 泉

    Izumi Ebisu

    都市交通事業本部 運輸部
    人材育成センター 育成係
    1994年入社

人材育成センターってどんなところ?

蛭子育成係 : 阪急電鉄のキャリアは、営業スタッフとして駅係員を務めるところから始まります。人材育成センターは新入社員が現場に出る前に、知識、技術、接遇力を学ぶための施設で、社会人としてのあり方も含めて指導を行います。

伊藤 : 30人ほどの同期が全員一緒に授業を受けるので、高校時代に戻ったようで楽しかったです。

大谷 : 高校の授業と違うのは、実際に駅で使われている機械を使った実践的な練習ができるところですね。

中尾 : 券売機やICカードの処理をする機械を扱えるのは楽しかったです。最初は何もわからなくてやっていけるのか心配になりましたが、少しずつ理解が深まっていくのを実感できました。

蛭子育成係 : 機械を扱うことができないと、実際にお客様をご案内することはできませんからね。みなさんにいかに楽しく、おもしろく学んでもらえるか、育成係としてもいろいろと考えています。

大谷 : 先生方には本当にお世話になりました。気分が落ち込んでいるときには「大丈夫?」と声をかけてくださったのですが、社会人になってこんなに気にかけてもらえるとは思っていませんでした。

伊藤 : 休み時間にも、よく先生に質問していましたよね。どんなことでも丁寧に教えてくださるので、安心して声をかけられました。

中尾 : 同期との絆ができることも、人材育成センターの魅力だと思います。何もわからないところから約1ヶ月間一緒に学んだことは、とても濃い思い出になりました。

研修中の忘れられないエピソード

大谷 : 僕は現場体験実習です。初めて駅で24時間勤務したときはついていけるか不安に感じましたが、話を聞くだけではわからなかった体力的なことも実感できてよかったです。今はリズムにも慣れ、勤務と休息のバランスをとれるようになりました。

蛭子育成係 : 私たち育成係も自分の経験は伝えていますが、実際に体験することで理解が深まったり、新たな疑問が生まれたりします。そのため現場体験実習の後は、必ず人材育成センターで振り返りを行っています。

中尾 : 私は列車防護訓練が印象に残っています。何か異常が起きたとき、旗と発炎筒で合図して列車を止める訓練なのですが、線路の上に立ったのも発炎筒を触ったのも初めてだったので新鮮でした。

伊藤 : 人材育成センターでは本当にいろいろな経験ができますよね。僕が印象深かったのは、救急救命訓練でした。消防局の方が来てくださり、模型を使って胸部圧迫と人工呼吸の練習をしたのですが、こんなに難しいのかと驚きました。でも体で覚えられたので、いざというときには役立つと思います。

中尾 : 私も体力との勝負だと思いました! 非常事態のときには自分がパニックになりそうで不安ですが、訓練とはいえ一度経験したことで少し自信がつきました。

大谷 : 心肺蘇生はまだ経験がありませんが、体調を崩されるお客様は意外と多くいらっしゃるので、対応を勉強しておくことは大切ですよね。

蛭子育成係 : 心肺蘇生もAEDの使用も、知らなければまず行えません。駅のなかには一人で勤務するところもあるので、どのような場合でも率先して動けるようになってほしいですね。

車掌、運転士…次のステップに向けて

中尾 : 入社した頃はあまりイメージが湧かなかったのですが、勤務するうちに女性運転士の方々に憧れるようになりました。

大谷 : 僕も今後のキャリアとしては、車掌・運転士をめざしたいです。営業スタッフとしての目標は、接遇をもっと追求したいですね。お客様のお話しをよく聞き、言葉にされていないニーズにまで寄り添えるようになりたいです。

伊藤 : 二人と同じく、車掌・運転士をめざすと同時に、もっと人の気持ちを理解できるようになりたいという目標も持っています。上司や先輩は、僕が言葉にしなくても「ここがわかってないね」「これが得意だよね」と見抜いてくれていてすごいと感じます。僕もそこまで成長すれば、よりスムーズに仕事を進められるようになると思います。

蛭子育成係 : みなさんとは久々に顔を合わせましたが、現場を経験したことで頼もしい顔つきになり、言葉にも重みが出てきましたね。みなさんが元気で活躍している様子を見たり、お客様にお褒めの言葉をいただいたという話を聞いたりすると、私も本当に嬉しいです。これからますます活躍できるようにがんばってください。ずっと応援しています。